予後
薬を飲まない生活に戻りたい。寛解といっても薬を飲まなくてはいけなければ治ったという感じはしない。そうした思いからするといつまで薬を飲み続けなければならないのか不安になります。
米国エキスパートコンセンサスガイドラインでは、「2回の躁病相、あるいは1回であっても重症の躁病がみられた場合は、維持療法の開始を推奨し、長期あるいは生涯続行する。」としているほか、angst、tsuangn、tohenなどの症例追跡調査などから、双極1型障害については、再発の危険性を回避するための維持治療の必要性が高いと考えられます。
しかしながら、特に双極2型障害については、寛解期の状況に応じて維持療法の期間を主治医と相談してもよいでしょう。個人的には薬の服用中止も全く不可能ではないと考えられます。
維持療法の期間の目安について、精神科医向けの医学書である双極性障害の治療スタンダードでは、「複数回の再発のある症例においては、前回から今回の再発までの期間やこれまでの病相の平均期間を治療目標の1つとすることもある。また、これまでの病相の回数が重ければ重いほど維持療法の期間を長く設定することも考える必要がある。」としています。
一方、新しい気分安定薬としてラモトリギンの臨床試験も進められています。平成20年10月に抗てんかん薬として先行して厚生労働省の承認を得たラモトリギンですが、海外では既に双極2型障害のうつ病相に効果があると高い評価を得ています。
ラモトリギンを使えば抗うつ薬の併用は不要といわれています。こうした新しい薬が承認されれば安定した状態が続くことが期待できますし、維持療法の期間も終えることができるかもしれません。
慢性疾患の高血圧や糖尿病の薬を飲み続るように、双極性障害(躁うつ病)の薬も抵抗なく飲み続けたいものです。




































